
防災のために水を備蓄しなきゃいけないのは分かっているけど、どれくらいの量が必要なの?

ペットボトルが場所を取るし、無駄になりそうでなかなか始められない…
あなたは、そんな風に感じていませんか?
私の父が土砂崩れに巻き込まれかけた経験から、防災の重要性を痛感した私自身も、水の備蓄については多くの悩みを抱えていました。しかし、公的なガイドラインや、実際に災害を経験した方々の知恵を学ぶことで、水の備蓄は決して難しいことではないと気づきました。
この記事を読めば、あなたの家族構成に合わせた適切な水の備蓄方法が分かり、いざという時の水の不安から解放されます。無駄なく、賢く、安心して備蓄できる「ローリングストック法」も詳しく解説しますので、今日からすぐに実践できるはずです。
防災水の備蓄はなぜ必要?
災害はいつ、どんな形で起こるか分かりません。特に地震や台風によって水道管が破裂したり、停電でポンプが動かなくなったりすると、数日間にわたって水道が使えなくなる可能性があります。
水は、私たちの命を支える最も重要な資源です。飲料水としてだけでなく、調理、手洗い、トイレなど、あらゆる場面で不可欠です。
しかし、水は重く、一度に大量に持ち出すことは困難です。そのため、事前に自宅に備蓄しておくことが、あなたとご家族の命を守るための最も確実な方法なのです。
失敗しない水の備蓄量と選び方
では、具体的にどれくらいの量を、どんな水で備蓄すればいいのでしょうか?
1. 備蓄量の目安
公的機関は、飲料水として一人あたり1日3Lを目安に、最低でも3日分の備蓄を推奨しています。
- 一人暮らし: 3L × 3日 = 9L
- 2人家族: 6L × 3日 = 18L
- 3人家族: 9L × 3日 = 27L
さらに、調理や手洗い、トイレなどの生活用水も考慮すると、飲料水の3〜5倍程度の備蓄があると安心です。長期的な停電や断水に備えるなら、1週間分を目安に備蓄しておくと良いでしょう。
2. 水の選び方
備蓄水には、主に以下の3つのタイプがあります。
- 長期保存水:
- 特徴: 5年〜10年と、非常に長い期間保存できる専用の水です。
- メリット: 一度購入すれば、頻繁に交換する手間が省けます。
- デメリット: 一般的な水よりも価格が高い傾向にあります。
- ミネラルウォーター:
- 特徴: 日常的に飲んでいる市販のペットボトル水です。
- メリット: いつでも手に入りやすく、味も飲み慣れているため、災害時のストレスを軽減できます。
- デメリット: 保存期間が短く、定期的な交換が必要です。
- 水道水:
- 特徴: 自宅の水道水をペットボトルなどに入れて保存する方法です。
- メリット: コストがかからず、手軽に始められます。
- デメリット: 消毒効果が失われるため、3日〜1週間程度で交換する必要があります。
ローリングストックで賢く水の備蓄を
「備蓄水が多すぎて、場所を取るし、交換時期を忘れてしまいそう…」
そんな悩みを解決するのが「ローリングストック法」です。
これは、日常的に消費しているミネラルウォーターなどを、少し多めに買い置きし、古いものから順に消費していく方法です。
例えば、普段から2Lのペットボトルを飲んでいるなら、常に6本(12L)はストックしておくようにします。そして、1本飲んだら、スーパーで1本買い足す。このサイクルを繰り返すだけで、常に新鮮な水が家庭に備蓄されている状態を維持できます。
まとめ
水の備蓄は、防災対策の基本であり、命を守る上で最も重要な準備の一つです。
この記事でご紹介したように、備蓄量は家族構成に合わせて無理のない範囲で始められますし、ローリングストック法を使えば、無駄なく、賢く、継続することができます。
今日から始める小さな一歩が、いざという時の大きな安心につながります。まずは、普段飲んでいるペットボトル水を、少し多めに買ってみることから始めてみませんか?
あなたとご家族の命を守るための備えを、今すぐ始めてみましょう。
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