防災リュックの中身は100均で揃う!買っていいもの・ダメなもの徹底リスト

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お金に悩む女性
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防災リュックの中身を揃えたいけど、全部買うとお金がかかりそう…

お金で悩む男性
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100円ショップのグッズで本当に大丈夫なの?安物買いの銭失いにならない?

筆者
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あなたは、そんな風に感じていませんか?

私自身、この不安は痛いほどよくわかります。防災グッズは、買っても使わないかもしれないものに、高いお金をかけたくないという気持ちがありますよね。しかし、私の父が土砂崩れに巻き込まれかけた経験から防災を始めた私ですが、「安さ」と「安全性」の線引きをすることが、賢い防災の第一歩だと気づきました。

ご安心ください。この記事は、あなたが抱える「費用」と「品質」の不安を解消するために作られた完全ガイドです。この記事を最後まで読めば、防災のプロの視点から、100円ショップで「買っていいもの」と、命を守るために「お金をかけるべきもの」が明確になります。賢く費用を抑えつつ、家族の命を守るための確かな一歩を踏み出しましょう。


第1章:失敗しないための大原則|100均で揃える際の基準

防災リュックの中身を100円ショップで揃えることは可能ですが、すべてを100均で済ませるのは危険です。「費用を抑える部分」と「品質を優先する部分」を明確に分けましょう。

1. 命や情報に関わるものは「お金をかけるべき」

以下のアイテムは、災害時に命や安否に直結するため、品質と安全性を最優先し、100円ショップでの購入は避けるべきです。

  • 頭部保護(ヘルメット): 国家検定の安全基準を満たしていないものがほとんどです。落下物から頭を守るためには、信頼できるメーカーのものを購入すべきです。
  • 情報・電力(ラジオ、モバイルバッテリー): バッテリー寿命や性能が不足すると、情報が途絶えます。PSEマークの付いた信頼性の高い製品を選びましょう。
  • 食料・水: 長期保存の安全性や、栄養バランス、水の品質が保証されたものを購入すべきです。

2. 代用・消耗品は「100均で十分」

以下のアイテムは、緊急時の「一時的な代用」や「消耗品」として使うため、100円ショップのグッズで十分に役立ちます。

  • 衛生用品: 使い捨てのものが多いため、安価なもので十分です。
  • 日用品・便利グッズ: 応急的な工夫や、物の整理に役立つアイテムです。

第2章:徹底リスト!100均で「買っていい」必携アイテム20選

ここでは、100円ショップ(ダイソー、セリアなど)で賢く購入できる、非常持ち出し袋の必携アイテムをリスト化しました。

1. 衛生・応急処置

アイテム数量(目安)災害時の使い方
ウェットティッシュ大判数パック水が使えない状況で、手や体を拭く清拭タオルとして使用。
マスク数枚埃や粉じん、感染症対策に。
絆創膏・ガーゼ少量応急処置として。綿棒や爪切りも便利。
ポリ袋(大・小)各10枚大は簡易レインコートやゴミ袋、小は汚物入れや整理袋として万能です。
手ぬぐい・タオル2~3枚包帯やマスク、防寒、日よけなど多機能に使えます。(詳細記事あり)

2. 生活・便利グッズ

アイテム数量(目安)災害時の使い方
アルミシート1枚体温の低下を防ぐ防寒具として必須です。
ライター・マッチ1個火を起こす際に必要です。ビニールテープで防水加工すると安心です。
ホイッスル1個自分の居場所を知らせるSOS信号として使います。
圧縮袋2~3枚衣類やオムツを圧縮し、リュックの容量を確保します。
カラビナ2個リュックにライトやホイッスルを外付けし、すぐ使えるようにします。
ビニールテープ1巻窓ガラスの飛散防止、簡易的な固定、応急処置など万能です。
手袋(軍手)1組瓦礫の撤去や避難時の手の保護に使います。
レインコート1着簡易的な防寒具や雨除けとして使えます。

3. 貴重品の管理・情報

アイテム数量(目安)災害時の使い方
ジップ付き袋(防水)数枚貴重品(お金、保険証のコピーなど)を水濡れから守ります。
油性ペン・メモ帳1セット安否情報や連絡事項を書き残すのに使います。


第3章:命に関わる!100均では「買ってはいけない」アイテム

安さよりも品質や安全性が命に直結する以下のアイテムは、100円ショップでの購入を避け、信頼できるメーカーのものにお金をかけましょう。

1. 水と食料(長期保存が命綱)

  • 買ってはいけない理由: 長期保存水や非常食は、国が定める保存基準を満たしているか、衛生管理が徹底されているかが重要です。100均の商品は、保存期間が短い、または品質が不明確な場合があり、備蓄には不向きです。

防災食料品について詳しく知りたい方はこちら

2. ライト・懐中電灯(確実な光の確保)

  • 買ってはいけない理由: ライトの電池寿命や明るさが不足すると、夜間や停電時の避難が困難になります。防災用品として、LEDで長時間点灯し、防水性のあるものを選びましょう。

3. モバイルバッテリー・充電器(情報途絶のリスク)

  • 買ってはいけない理由: モバイルバッテリーはPSEマークの有無や、バッテリーの品質が命綱です。粗悪品は発熱・発火のリスクがあり、スマホが壊れる原因にもなりかねません。手回し充電機能付きなど、確実な電源確保ができる製品にお金をかけましょう。

4. ヘルメット(頭部保護の最重要アイテム)

  • 買ってはいけない理由: 命を守るためのヘルメットは、国家検定に合格した安全基準を満たしていることが必須です。100均の簡易ヘルメットや帽子では、落下物からの衝撃を防げません。(防災ヘルメットの重要性については、別途記事で詳しく解説しています。)

防災ヘルメットについて詳しく知りたい方はこちら


第4章:【予算をかけるべき】賢く備えるための必須アイテム

100円ショップで代用できない、「命綱」となるアイテムには、しっかりと予算をかけましょう。

1. 非常持ち出しリュック本体

  • 選び方: 撥水性があり、耐久性に優れ、重さに耐えられる縫製がされているものを選びましょう。チェストベルトウエストベルトが付いていると、避難時の負担が軽減されます。

防災リュックについて詳しく知りたい方はこちら

2. 手回し充電ラジオ/モバイルバッテリー

  • 選び方: ワイドFM対応で、情報収集力が高く、手回し充電機能がついているものを選びましょう。家族のスマホを充電できる出力ポートがあるかどうかも重要です。

バッテリーについて詳しく知りたい方はこちら

3. 確実な長期保存水

  • 選び方: 5年〜10年保存が可能な長期保存水を選び、飲料水の安全性を確保しましょう。

防災水について詳しく知りたい方はこちら


まとめ

防災リュックの中身は、すべてを揃える必要はありません。安価な100円ショップのグッズを活用して費用を抑えつつ、命や情報に関わる「核となるアイテム」には予算をかける、という「メリハリをつけた備え」が、賢い防災の秘訣です。

この記事のリストを参考に、まずは100円ショップでできることから始めてみましょう。そして、足りない「命綱アイテム」に予算をかけ、家族の命を守るための第一歩を踏み出してください。

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